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訪問診療をチームで支える体制づくり|医療法人正翔会さん(正翔会クリニック)訪問

難波 秀幸
医療法人あい友会 理事
難波 秀幸

AIUCREWmedia_正翔会訪問アイキャッチ

皆さんこんにちは。医療法人あい友会 理事の難波です。

先日、愛知県・岐阜県で在宅医療を提供する医療法人正翔会さん(正翔会クリニック)を訪問し、訪問診療の取り組みについてお話を伺いながら、意見交換をさせていただく機会がありました。

同じ訪問診療に取り組む医療機関であっても、体制や運営の工夫にはさまざまな形があります。

今回の訪問は、そうした違いに触れながら、自分たちの取り組みを見つめ直す時間にもなりました。

正翔会クリニック訪問のきっかけ

今回の訪問のきっかけは、正翔会の看護師さんから
「あい友会の訪問診療の取り組みに興味があり、ぜひ見学したい」
と、直々にお声がけをいただいたことでした。

現場の看護師さんご自身が、日々の診療の中でより良い形を考え、外に学びを求めて行動されていることに、率直に驚きと敬意を感じました。

同時に、正翔会さんではどのような考え方や体制のもとで日々の診療が行われているのか、詳しくお話を伺ってみたいと感じました。

そこでこちらからも見学をお願いしたところ、快くご了承いただき、今回の訪問が実現しました。
お忙しい中でお時間をいただき、改めて感謝しております。

現場の声を大切にする体制と、診療体制の工夫

当日は訪問診療の運営だけでなく、正翔会さんの組織づくりについてもお話を伺うことができました。

特に印象に残ったのが、「トップダウンだけでは現場は良くならない」という考え方です。

現場で働くスタッフの気づきや意見を大切にしながら、役割や責任を下に委ね、改善を積み重ねていく。

そうした姿勢が、日々の診療体制の中にも自然と反映されているように感じました。

診療体制についても、正翔会さんでは基本的に医師・看護師の2名体制で訪問診療を行っているとのことで、その運用の考え方について興味深くお話を伺いました。

あい友会では、医師・看護師・訪問診療アシスタントの3名体制で診療を行っているため、体制の形は異なりますが、それぞれの工夫や背景を伝え合い、強みを知ることができた点は、大きな学びでした。

診療に集中できる環境づくりと、タスクシフトの考え方

お話を伺う中で感じたのは、訪問する医師・看護師が診療に集中できる環境を整えることを大切にされているという点です。

訪問診療では、診察そのもの以外にも、物品の準備や訪問スケジュールの調整、記録など多くの業務が発生します。

そうした周辺業務を丁寧に整理し、役割分担や業務整理を通じて、タスクシフトを意識した取り組みが進められている様子が印象的でした。

また、ICTを活用した情報共有など、診療の質を落とさずに現場の負担を軽くする工夫も積み重ねられており、事務職員の方々を含め、チーム全体で訪問診療を支えていることが伝わってきました。

現場では、落ち着いた雰囲気の中にも前向きな活気が感じられ、日々の業務が丁寧に積み重ねられている印象を受けました。

共通して感じた「チームで支える」という考え方

体制の形は異なっていても、チーム全体で診療を支えるという考え方には、あい友会がこれまで大切にしてきた方向性と重なる部分も多くありました。

医療を取り巻く環境が変化していく中で、担い手の確保や体制の維持について、これまでと同じ前提で考えることが難しくなってきていると感じる場面も増えています。

だからこそ、人に頼りきった形ではなく、仕組みやチームで支える視点を持ちながら、日々の診療を無理なく続けていける体制づくりが、これからますます重要になっていくのだと感じました。

あい友会の教育の取り組みと、これから

また今回は、正翔会さんの取り組みを学ばせていただくだけでなく、あい友会がこれまで大切にしてきた取り組みについても、簡単に共有させていただく機会となりました。

当法人でも、診療を大切にしながら、人が育ち、チームとして力を高めていくことを重視してきました。

その一つが、教育の取り組みです。

当法人では、在宅医療に携わる医師の育成を目的として、1年間のフェローシッププログラムを開講しています。

さらに日々の取り組みとして、朝の15分間と週2回終業前の30分間を活用したThinking Time(T-time)を行い、発表や症例検討などを通じて、日常診療の中で学びを積み重ねることを大切にしています。

診療を続けながらも教育の時間を意識的に確保し、これからも人が育つ環境づくりに力を入れていきたいと考えています。

(教育・キャリア制度については、こちらのページでご紹介しています。)

貴重な学びを糧に|在宅医療を支える体制づくり

今回の訪問を通じて、他の医療機関の取り組みに触れ、意見交換ができたことは、私たちにとって貴重な機会となりました。

あい友会が大切にしている考え方を軸にしながら、今回の学びを今後の体制づくりに活かしていきたいと思います。

医療法人正翔会の皆さん、このたびはご多忙の中、貴重なお時間と学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。

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